「ダウン症のある ヨコハマのくらし」発行
冊子「ダウン症のあるヨコハマのくらし」には、
ダウン症のある子どもたちがどのように学校で過ごし、
放課後どのように過ごしているのかをコンパクトに収録しています。
小学生から高校生までの子どもたちの学校生活や放課後の過ごし方、
習い事など実際の姿を取り上げ、ひとコマを切り取った写真とともに文章でくらしの様子を紹介しています。
冊子には、横浜在住の子どもたちがモデルとして協力してくれました。
自治体によって異なると言われている学びの場の種類や、障がいのある子どもが利用できる福祉サービス等については、横浜で学齢期に受けられるものを、住んでいる地域にかかわらず子育てにおいて気になるトピックも取り上げています。
冊子を通じて、子どもたちが安心して通える学校環境、安心してくらせる社会環境が広がることを願っています。
本の概要
ダウン症のある ヨコハマのくらし
分類・概要 | A5・横・44ページ |
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写真 | 田上晃庸 |
デザイン | 内海春香(酒井デザイン室) |
著者 | 石上志保、近藤寛子 |
取材コーディネート | 久保雅美(一社 IKKA)、磯山真樹子 |
編集 | 関川香織(K2U) |
発行者 | 近藤寛子 |
発行所 | 一般社団法人 ヨコハマプロジェクト |
発行日 | 2020年4月3日 |
提供方法 | 1部700円+送料で頒布いたします https://yokohamapj.thebase.in/ 横浜市内の教育機関等への冊子案内を予定 |
問い合わせ先 | info@yokohamapj.org |
冊子発行にあたっては、一般財団法人タチバナ財団の助成を受けました
冊子発行にこめた思い
「知らないのは不安。」だから、
子どもたちが過ごす場所に置いてもらえる冊子をつくりたい
ダウン症のある子どもを育てている保護者にとって、我が子が、「学校ではどう学んでいくのだろう」「どう受け入れられるのだろう」ということは、いつでも心配なことです。
とりわけ、子どもと保護者を取り巻く社会的環境が変わる節目において、「就学」は最初に直面する「壁」に緊張するときかもしれません。
また、ダウン症のある子どもと身近に接したことがない方にとっては、「どう話しかけたらいいの?」「どう接したらいいの?」という疑問があるかもしれません。
学校という場では、指導する先生方、一緒に過ごすお友だち、保護者、みんなが、 「ダウン症のある子ども」とどんな風につき合ったらいいのかしら、と戸惑う時があるかもしれません。子どもたちが放課後を過ごす施設の関係者や習い事においても同じ 不安があるかもしれません。
もし、希望した施設で受け入れを断られたとして、その背景に、単に「知らない」ということがあるとしたら?
どちらにとっても、共通するのは「知らないから不安」が大きくあるのだと考えました。
そして、「知らないから不安」が変わるきっかけとして、ダウン症のある子どもたちのリアルなくらしを知る手立てが、私たちの身の回りにあったらどうだろうと考えました。
ダウン症のある子どもたちの学校生活、放課後や休日の過ごし方、成長とともに変化 する家族や友だちとの関わりについて、学びの場の種類や利用できるサービス、子育てする際の不安なことへの手掛かりになる情報が、もし、学校や地域のコミュニティで手に入るようになったら。何かが変わるかもしれない。そんな思いから生まれたのが「ダウン症のあるヨコハマのくらし」です。
冊子を多くの方に手に取っていただくことへ、こめた願いがあります。
- 学齢期の子どもの生活への不安がなくなり、具体的なイメージの元、学校生活開始を進めていけますよう(ダウン症のあるお子さんの保護者の方々に)
- 「リアルなダウン症のある子どもの生活」に触れ、より障がいのある子どもへの理解が深まりますよう(教職員の方々に)
- 「身近な存在として」のダウン症のある子どもの生活を理解してもらえますよう(児童 生徒の皆さんに)
- 周りの環境と理解が進むことで、健やかな学齢期の日々を過ごしますよう(ダウン症のある子どもの皆さんに)
知るきっかけが、不安を乗り越えるきっかけにつながり、もっとくらしやすい社会になっていけたらと願っています。
横浜市内の教育機関へ「ダウン症のあるヨコハマのくらし」を提供する目的のため、2020年4月にクラウドファンディングを実施しました。
——ご支援いただいた方々(順不同)——
多本ゆき枝様、磯島裕樹様、Y.NOHARA様、高橋実香様、越場 貴子様、久保田月香様、太宰牧子様、榎本寿子様、「NPO法人アクセプションズ」様、MAYUMI YOSHIDA様、小松様、…様、しゃち様、古市理代(アクセプションズ理事長)様
その他多くの方にご支援いただきました。ありがとうございます。