日本では、お子さんを育てるプロセスにおいて、一定の月齢や年齢を目安にした検査や就学時健康診断という初等教育に就学する直前に行われる診断が実施されています。また、障がいのある(ありうる)お子さんについては、発達状況をみる検査を受けるよう勧められる場合があり、また、就学時の健康診断後に、相談をうけるよう指導されることがあります。そして、診断者による診断結果の伝え方は一様ではなく、受診者の保護者における結果の受け止め方も様々です。保護者の中には、どのように結果の受け止めればよいのか、明日から子育てへ何をどのように参考にすればよいのか、それとも、参考にすることではないのかなど、悩まれている方、そして就学先についてどのような答えを出していけばよいのかについて迷われている方、わが子が健やかな生活を送るための教育について、よりじっくり検討できる機会を模索される方もいます。
ヨコハマプロジェクトでは、今回「障がいのある子どもの発達検査、就学時健康診断、就学、学校生活について考えるワークショップ」をシリーズで企画します。ワークショップでは、毎回、メインスピ―カーとなる方をお招きし、その方が発達検査、就学時健康診断、就学、学校生活のいずれかの項目について、問題意識を持ち、課題に対し取り組む様をお話しいただきます。お話しいただくことをケーススタディとしながら、ワークショップに参加されている皆さまと一緒にディスカッションします。
- ワークショップ型の狙い:
「ケーススタディを通じて自らが気づきを得、その気づきを他の参加者と共有することで、自らの気づきをより深めたり、気づきに対する新たな視点を得る」
多様性を認めていく社会において福祉や教育をテーマするとき、一つの共通解を早急に見出そうとするよりも「あれ?なぜ?」と思ったその感覚を大切にし、自らの気づきを深め、また、広げ、語り合いを通じ、気づきのプロセスを自ら築くことに意味があると考えます。例えば、発達検査は、保護者にとって、子どもの成長や発達を考える際のどのような役割を持ちうるものなのかについてワークショップでは考えていきます。発達検査におけるコミュニケーションにおいて「おや?」という感覚を持ったとすれば、その感覚とどのように向きあっていけばよいのかについて、ケーススタディやディスカッションを通じて気づきを得ることが期待されます。例えば、検査や診断はどのようであると、障がいのある子どもの能力を最大限に伸ばすために有効なものになるのかについて、ケーススタディを通じヒントを得ることも期待されます。
- ワークショップをシリーズ化することの意味:
発達検査、就学時健康診断、就学、学校生活という幅広いテーマを扱うことから、一つの取り組みを知るだけではなく多様な考えや取り組みに触れることが大切だと考えています。様々なケースと議論の結果を「ワークショップからの学んだこと」としてまとめることで、議論をやりっぱなしにせず、振り返られる(レビューできる)議論したいと考えています。
- 第2回ワークショップについて(NPO法人ドリームエナジープロジェクトとの共催)
・日時:11月26日(土)13時15分~16時 (ワークショップの開始予定は15時です)。
前半では、ダウン症の若者のリアリティ番組で第9回テレビアカデミー賞を受賞したTV番組”Born This Way”の視聴や質疑応答を行います)
・ 場所:大倉山記念館 第10集会室 横浜市港北区大倉山2-10-1大倉山公園内 東急東横線「大倉山」より徒歩7分 改札を出て右。すぐにかなり急な坂道を登りますhttp://www.yaf.or.jp/fac_sngl/okurayama/hole.html
・参加費:500円(一家族)
・メインテーマ 「米国における教育環境の現状~ロサンゼルスと日本の障がい児教育の環境~」
・メインスピーカー:アッシュモア広美さん
・申し込み方法:adm@dre-pro.net または、info@yokohamapj.org お名前と人数をご連絡ください。
・共催:NPO法人 ドリームエナジープロジェクト、一般社団法人 ヨコハマプロジェクト
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- 第1回ワークショップについて
・日時:10月29日15時10分~17時 ・日時:10月29日15時10分~17時
・場所:セミナースペースBR(最寄り駅)渋谷駅 ・場所:セミナースペースBR(最寄り駅)渋谷駅
・メインテーマ 「インクルーシブ教育に向け、保護者が取り組めること、取り組む理由」
・メインスピーカー:古市理代(みちよ)さん
プロフィール:
兵庫県生まれ。文京区在住。夫と娘(19)と息子(12)の4人家族。息子にダウン症のあることから、アクセプションズの活動に加わり、現在理事長を務める。文京区特別支援学級連絡協議会の会長、任意団体「文の子の会」副会長として、勉強会や講演会の開催、行政との意見交換会などを企画。インクルーシブ教育や多様性のある社会の実現に向けて、日々奮闘努力している。
・ファシリテーター: 近藤寛子(こんどうひろこ) ヨコハマプロジェクト代表
・進め方
メインスピーカーによるお話しの後、ファシリテーターによる進行のもと、メインスピーカー・参加者が一緒になりディスカッションを行います。
・ワークショップ定員:数名(会場のスペース都合より、数名とさせていただきます。)
・参加費:500円(会場代)
・申し込み方法: info@yokohamapj.org まで、 タイトル「ワークショップ(10/29)参加申し込み」とし、①お名前②連絡先(メールアドレスもしくは連絡のつく電話番号)③職業をご記入の上、お申込みください。定員となり次第、受付終了とさせていただきます。