一つの体験を通じて人と人を繋げる
ツナガリウォーク
ツナガリウォークは、「障がいのある人も、ない人も同じ体験を通してお互いの能力や特性を気軽に知る」ことを目的にヨコハマプロジェクトが主催するイベントです。小さいお子さんから大人まで楽しめる多彩なワークショップとともにあるくウォーキングからなるフェスティバル形態のイベントです。
港都市として異文化交流の歴史を持つ横浜で年1度開催します。
ツナガリウォークを実施しようとする理由
横浜でのツナガリウォークイベント
ツナガリウォーク開催にあたり、私たちは、仲間でこんな話し合いをしました。「年齢、性別、人種、国籍、障がい、LGBT(注1)など、私たちは、多様性のある社会で暮らしています。注1)LGBT 生まれてきたときの法的・生物的性と一致しない人生を選ぶ人に関する包括的な総称
一方で、「日々の生活では、多様性を身近に感じにくい。『多様性』という言葉は漠然としている」という声も耳にします。「障がいのある人がいるのは知っている。けれど、あまり身近ではよく知らない。」
そんな声を聞くこともあります。
相手の能力や存在を身近なところで知るには、どんな方法があるだろう。
私たちは議論を重ね、
そして、「一緒に何かを経験し、楽しむ場」を作りたいと考えました。
港都市として異文化交流の歴史を持ち、多様性の文化を育んできた横浜で、一緒に歩くことを通じ、相手の存在や能力を認め合えるような機会を作ってみたい。
また、これからダウン症のある赤ちゃんを産み・育てていく方にとりまして、ダウン症のあるお子さんや家族のありのままを知る機会を提供できるようになりたい。
今回のツナガリウォークは、私たちのそうした思いから誕生しています。
広がるチャリティーラン そしてツナガリウォーク
ツナガリウォークを企画するにあたり、私たちは、走ることが誰かのためになる」というチャリティランそして、ダウン症の特性や能力の理解につながる「バディウォーク®」を参考にしています。
多くのランナーを魅了するチャリティランは、日本各地で開催され、私たちにとって身近なものになりつつあります。
また、もう一つのイベントである「バディウォーク®」(注2)は、1995年、アメリカのニューヨークで開始し、誰もが参加できる1マイル(約1.6km)を歩きながら、ダウン症のある子ども達同士、親同士、一般市民が触れ合うチャリティイベントです。日本でも、2012年11月にNPO法人 アクセプションズが日本で初めてとなるバディウォークを東京 代々木公園で開催。以降、毎年開催し、テレビや新聞等のメディアでも取り上げられ、大きな反響を得ています。2014年10月には京都ニンジャムキッズ主催によるバディウォーク@京都が開催されています。
注2)バディーウォーク® はアメリカ合衆国およびその他の国における全米ダウン症協会(National Down Syndrome Society) の登録商標です。