みなさま、はじめまして。ヨコハマプロジェクトの近藤と申します。
私たちは、ダウン症のある子どもたちとの出会いを原点に、「多様性を認め合える社会」をめざし、異文化交流の歴史をもつ横浜で活動を始めました。『多様性』『ダイバーシティ』ということばを時々耳にするようになった、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ヨコハマプロジェクトは、この「ダイバーシティ」にこだわり活動していこうとしています。
私たちは国籍、性別、年齢など、たくさんの性質を持っていて、そして、違いがあります。たとえば、障がいのある人 “individuals with disabilities“は、「障がいという性質を持つ人」であると同時に、その人が暮らす文化圏、国籍など様々な性質をも持っています。
私たちが暮らすのは、もともと多様性のある社会ですが、違いや多様であることを、見過ごしてしまうときがあります。そして、触れたことのない違いに出会ったとき、とても大きな違いに感じられたり、不安を感じる時があるかもしれません。
また、こんな経験をされた方もいらっしゃるでしょう。実際、その違いを知ってみると、「不安に思うほどでもなかった」「もっと早くにわかっていればよかった」と、ほっとした気持ちになったり、もっと知りたい、関わりたい、何かがしたい、など、新しい気持ちやアイデアがわいてきたりしたことが。多様さに触れ、多様であることを考え、互いの多様さを分かち合える機会が今の社会に求められている。私たちはこのことを痛切に感じています。
多様さを互いが認め合うこと。
ヨコハマプロジェクトが大切にしていきたいことです。
多様さが認められないと、生きづらさを感じたり、不安を感じている方、これから新しい命をはぐぐみ、育てていく方、そして、これから生まれてくる赤ちゃん。誰もが、より安心して暮らしていけるよう、「ダイバーシティを知る、経験する」面から、応援していきたいと思います。
この発足してまもないヨコハマプロジェクトを、どうぞよろしくお願いします。
ヨコハマプロジェク代表
近藤寛子