ダウン症のある
フランスのくらし 日本のくらしVivre avec la trisomie 21 en France et au Japon

4スポーツは日々の暮らしの原動力

健康に過ごすためにはもちろん、仕事とは違った仲間と楽しむ時間を持つためにも、スポーツは大切な活動です。
多くのダウン症のある人たちが、それぞれにスポーツを楽しんでいます。

スポーツ風景

フランスでは、2018年ワールドカップ優勝を受けてサッカー人気が増しています。
Mikaëlさんが働いている福祉事業所では、他の事業所と協力してサッカーの試合を開催しています。昨年 6月には、パリの大きなスタジアムで、事業所対抗のサッカー大会が行われ、プレーヤーやサポーターなど皆にとって素晴らしい経験になりました。ポンポンを持って応援する女の子たちもいました!
別の事業所のサッカーチームに所属するNicolasさんは、泳ぐのも大好き。水泳大会に参加しています。4年間、ボンベを背負ってスキューバ・ダイビングを練習し、これまでに、クラブSUBAQUAで46回のダイビングを経験しました。障がいがある人は6メートル以上の深さには潜らないよう条件が決められており、常に指導員が付き添っています。今、Nicolasさんはダイビングクラブの活動に夢中です。

スポーツ風景

日本のダウン症のある人たちのなかで人気のスポーツといえば水泳とダンス。健康のため、楽しみのため、週末には多くの人たちが活動しています。
ダンス歴10年、2歳から始めた水泳では数回の世界大会への出場経験もあるスポーツ好きの寛樹さん。テニス、バスケットボール、サッカーなどあらゆるスポーツを楽しんでいます。働くことにも前向きな寛樹さんが転職して選んだ勤務先は、いつも満員のカフェの運営や、ネットショップでも人気の商品の製造など、画期的なビジネスを展開する事業所シャローム南風です。様々な仕事の中で自らやりがいを感じて希望したという清掃部門に所属し、銭湯や墓地の掃除を担当しています。